前白根山・外山・赤薙山・丸山
2008-06-17
【登山日】2008年6月14日(土)
【天候】
晴れ
【人数】
単独
【目的地】
前白根山・(錫ヶ岳:強風にて敗退)・外山・赤薙山・丸山
【ルート】
・前白根山、外山
湯元スキー場駐車場→前白根山→外山→湯元スキー場駐車場
・赤薙山、丸山
霜降高原第3駐車場→キスゲ平→赤薙山→赤薙奥社跡→赤薙山頂巻き道→キスゲ平
→丸山→八平ヶ原→霜降高原第3駐車場
【運転】
・湯元スキー場駐車場まで
舗装2車線しか通りません。
何ら問題無いです。
・霜降高原第3駐車場まで
舗装2車線しか通りません。
一つだけ懸念点を挙げると、県道169号は運転が荒い車またはバイクを良く見かけました。
カーブが多いので、対向車に荒い運転をされるとかなり恐怖でした。
【感想】
・前白根山、外山
錫ヶ岳を目指す為に、湯元スキー場駐車場を日の出と共に出発します。
個人的には万全で望んでいたのですが、ただ一つ懸念点があります。
それは周囲の木が風によって大きくなびいています。
家を出る時は気象は安定していましたし、天気予報でもここまで崩れる予報ではありませんでした。
しかし、奥日光に着くと風が強く吹いていました。
今日は2000m級の森林限界を超えた尾根を歩く事を考えると状況は良くありません。
とりあえず難所の一つである、外山外輪まで続く急登を体験して、歩ける所まで歩いてみようと言う気持ちで出発しました。
人気の無いゲレンデを一人で歩きます。
天気は快晴。
ですが歩いていると、ゴゴゴゴゴ・・・と無気味な音が遠くから聞こえます。
嫌な予感を感じつつ、ゲレンデの終点の木に反射板が取り付けられた場所までやって来ます。
これから錫が岳までの難所、外山の急登が始まります。

この急登の問題点は道が荒れている事ですね。
ガレや木の根、そしてなによりえぐれた道がかなり歩き難いです。
体が温まる前にこの道は結構辛いですね。

急登が終わると緩やかな尾根歩きが始まりました。
ここまで来れば、アップダウンは有りますが尾根歩きです。
一つ課題をクリアした安堵感が込み上げて来ます。

歩きやすい尾根を黙々と歩く。
これまでの道中、風の音がだんだんと大きくなります。
風は体にあたりますが、まあ許容範囲です。
もしかすると、心配し過ぎで実はいけちゃうかも!?と思いつつも先に進みます。
途中残雪地帯が何箇所かありました。
アイゼンは「要る」と言っておきます。
滑落したら、氷の斜面を転げ落ちます。

そして、奥白根が望める尾根に出た途端、凄まじい強風に襲われます。
テレビの台風中継で、アナウンサーがよろめきながら報道をしている光景を見ますが、あの状況以上の風・・・いや突風が吹いていました。
私はたまらず前傾姿勢をとって歩きますが、常時強風で前が見れません。
そして断続的に来る突風により、前傾姿勢でありながらも体が後ろに持って行かれます。
前方を見ると、ピークに山名板が見えました。
前白根山頂です。
後数百メートルかつ、滑落しそうな場所も無いので頑張って進む事にします。
前白根山頂を踏んでの撤退を決意しました。
奥白根には雲が有り得ない速度でひっきりなしにぶつかっています。
群馬県側にはドス黒い雲が見え、更に恐怖感が募ります。

本来なら快適な尾根歩きであった筈なのに、とんでもない尾根歩きに成ってしまいました。
誰もいない尾根で、木のきしむ音、風切り音が不気味に聞こえます。
恐怖・・・それしか感じる事ができません。
ダブルストックを持っていると、姿勢を下げられず、重心が高くなるのでしまいたいのですが、しまうと言う行為すら躊躇したくなる風です。
両方のストックを片手にもち、はう様に前白根山頂に到着しました。
ですが、なかなか直立して写真が撮れません。
時折来る突風は、両手でカメラを構えている私の体を容赦なく襲いつづけます。
どうにか風の合間をぬって、撮影を終えます。
逃げるように下山しました。

ちょっと尾根を進むと嘘のように風は弱くなります。
こうも違うのかと感心しながらも歩きます。
そして、外山に向います。
道はシャクナゲのヤブでした。
道中、シャクナゲが綺麗に咲いています。
見頃の時に来ると一面シャクナゲが咲き乱れるのでしょうかね。

ヤブコギしながら進むと外山山頂に着きました。
狭いですが、シャクナゲの花が出迎えてくれました。

復路では何人かの登山者に会いました。
こんな早くに降りて来る私を不思議がって話し掛けてくる方が多かったです。
強風で撤退してきた事を告げると、皆さん半信半疑の様です。
私の話だけでは誰一人として下山しませんでしたが、この天候で奥白根まで行った人は居るのでしょうかね。
駐車場で後ろを振り返ると山が雲に包まれていました。
まさかここまで荒れるとは思いませんでした。

・赤薙山、丸山
車で湯元から離れると天気は良好です。
風も若干強いかな程度。
このまま家に直行は勿体無いので、戦場ヶ原を歩こうかなと様子を見ます。
・・・なんて量のハイカーでしょう・・・。
ハイカーが身に付けている、シグナルカラー全開の装備がここまで集うと目が痛く成ります。
速攻で戦場ヶ原を諦め、未踏の赤薙山を目指す事にします。
全く予定していませんでしたが、エアリア持ってきていますし、踏み跡しっかりしている事は調べてあったので行ってみる事にしました。
駐車場で今日歩くコースの概要を決めスタートです。
大型バスも見え、たくさんのハイカーが集まっています。
驚いたのは、一般観光客ならまだしも、ハイカーのリフト利用者が結構居る事ですね。

ゆっくりと踏み荒らされて歩き難い登山道を歩き始めます。
しかも人が多く、抜いても抜いても人が現れます。
でも、ツツジが綺麗に咲いていて目を楽しませてくれました。

キスゲ平は人で賑わっています。
サンダル履きの一般観光客や、小さな子供もちらほら見かけます。
しかもほぼ無風。
あの地獄の尾根を経験した数時間後にこのマッタリした空気はギャップが大き過ぎますね。

焼石金剛まで登ってくると、眼下には絶景が広がります。
青空に小さな雲がプカプカと浮かんでおり、遠くの山まで見通せます。

焼石金剛から先は樹林帯となります。
急な登りとなり、先ほどと比べると登ってくる人も圧倒的に少なくなります。

そして山頂に到着。
神社がありました。
小さな男の子もお母さんと一緒に山頂まで来ていました。
きっと良い思い出に成ったでしょうね。
彼には小さいうちからもっとホンモノを見て貰いたいものです。
そして体を鍛えるだけでなく、鋭い感性を磨いて欲しい。
山で小さい子を見ると切にそう思います。

山頂では、若い女性が一緒に登ってきた連れを探していました。
どうやら女性二人で女峰山まで向うそうです。
この他にも、多くの方が女峰山まで向かい、唐沢非難小屋で1泊するようですね。
唐沢非難小屋がどの程度の大きさか分かりませんが、一杯になっちゃうんじゃないでしょうか。
せっかくなので、奥社跡まで歩く事にします。
道中は今までと比べるとやや危険かなと感じました。
でも、気をつければ何ら問題無いでしょう。
奥社跡に着くと多くのハイカーが休んでいました。
女峰山から下山してきた単独の男性が居て、情報提供をしてもらいました。

元来た道を戻ります。
キスゲ平まで戻り、次は丸山を目指します。
木道や石段が有って、道はしっかりしています。
そして山頂に到着です。

山頂では群馬からやってきたご夫婦とお話をしました。
二人で30年近く山を登られているそうです。
感じの良いご夫婦でした。
体力にも余裕があったので、八平ヶ原経由で戻る事にします。
八平ヶ原に着くと、笹原の先に展望が開けます。
訪れる人が少ないのか、広大な笹原に私一人で展望を楽しみました。

そして、駐車場に到着。
勢いで来ましたが、とても素晴らしい山歩きに成りました。
【反省点】
気象庁のHPで天気予報をちゃんと確認していたのですが、前日17時の予報しか確認出来ていませんでした。
次の更新は5時なので、私はもう登り始めています。
後で確認して分かったのですが、まさかこの時間差で湯元周辺の風の予報が、風速4mから風速7mに変更になっていたとは知りませんでした。
最新の天気の情報を知る必要を痛感しました。
【山行を一言で表すと?】
恐怖により次第に聞こえ出す山の怒号


