前白根山・錫ヶ岳・五色山
2008-07-01
【登山日】2008年6月28日(土)
【天候】
晴れ→曇り
【人数】
単独
【目的地】
前白根山、錫ヶ岳、(五色山:寄り道)
【ルート】
(往路)湯元スキー場駐車場→前白根山→白根隠山→白檜岳→錫ヶ岳
(復路)→水場→白檜岳→白根隠山→前白根山→五色山→国境平→湯元スキー場駐車場

【運転】
広い舗装の2車線しか通りません。
問題点は特に無いですね。
個人的感覚ですが、奥日光はよそ見運転やノロノロ運転が多い気がします。
風景を見ながら運転しているのでしょうか?
もらい事故に気をつけたい所です。
【感想】
西から低気圧がちょっかいを出しているものの、夜までは大気の状態は持ちそう。
好天は期待出来なさそうですが、風が弱い(前回は強風で敗退)と言うのが背中を押しました。
錫ヶ岳に挑戦です。
奥日光に着いてみると、青空が見えます。
好天は全く期待していなかったので非常に幸運を感じました。
湯元スキー場駐車場に車を停めて、準備をします。
昨日雨だったからか、キャンプ場は殺風景です。
そしてゲレンデを歩きます。
穏やかな天候の中、人の気配の無い中を黙々と歩きます。

リフトの終点から前半の難所である、外山の急登に挑みます。
体が起きていない状況だとこの急斜面は辛いですね。
しかも、登山道は若干荒れ気味なので歩き難いです。
でも、途中で群生していた赤い花に癒されながら、急登を通過しました。

外山外輪から前白根山までは、緩やかなな道→ややキツイ登りと感じました。
でも、外山の急登を超えた後なので、非常に楽に感じました。
後、前回沢山あった残雪はほぼ溶けていました。
そして、前白根山頂に着きます。
奥白根山がくっきり見える絶景です。

GPSを確認すると看板から少し離れた位置が山頂になっています。
GPSが示している山頂を遠目から見ると、ケルンが見えました。
近いので行ってみると、ケルンに中型の鳥がとまっていて、こちらを見つめていました。
接近してもなかなか逃げ無いんですよね。
ほのぼのした光景に非常に心癒されました。

ガレ場を歩き、白根隠山を目指します。
避難小屋分岐を超えると、怪しい小屋を発見しました。
その脇では単独行の男性が写真をとっています。
この男性がここは地震の観測所ですよと教えてくれました。
それにても、怪しい広告看板で作られています…。

この男性、この時間にここに居ると言う事はもしや錫ヶ岳が目的地?と思い質問してみると、やっぱりそうでした。
結局、この日錫ヶ岳に向った人は私とこの男性だけだと思います。
先に進むと、道が目の前の白根隠山をトラバースするようについていました。
どう見ても巻道です。
実はこの巻道に行くのではなく、直進が正規ルートでした。(復路で確認しました)
道は僅かな樹木が覆い隠されていますが、木々の間に踏み跡があります。
私はそれに気付かずにトラバース道を進んでしまいました。
笹原にうっすらとついた踏み跡。
前日雨だった為に笹が雨で濡れていて、非常に滑ります。
この辺は登山道の記載が無いので、バリエーションなんだろうなぁと思いながら進んでいきます。
白根隠山頂から南東に伸びる尾根近辺に来た時に不安がよぎります。
嫌な予感がするので、一度白根隠山頂に上がる事を決意。
道の無い斜面をよじ登りました。
そして白根隠山山頂まで行くと、はっきりとした踏み跡を再度発見しました。

白根隠山頂を先に進むと、ガレの急斜面を降ります。
ガレの下は崩れやすい砂なので、通過には注意を払います。
この先は尾根を境に、南側斜面が笹ヤブ、北側斜面が低木帯と言う印象を受けました。
興味深い景色で、一見の価値ありです。

そして、白檜岳山頂に到着です。
白檜岳周辺は笹薮が特徴的でした。
ヤブの状況としては膝丈位の長さです。
自分の背を越える様な視界を奪われるヤブは、ほんの一部区間しか有りませんでした。
なので、読図が出来ないという状況に陥る事は終始無かったです。

山頂を少し過ぎたところで錫ヶ岳が一望出来ました。
白檜岳まで結構歩いているのですが、錫ヶ岳はまだまだ遠いです。
本当に奥深い山ですね。

しばらくは笹と低木に苦しめられます。
でも、シャクナゲが非常に綺麗で、癒されました。

少し歩くと今までと景色は打って変わり、樹林帯が続きます。
樹林帯は今までより歩きやすいです。
しかし、残雪が出現しだします。
良く締まっていたので踏み抜きの危険性は無いのですが、樹林帯にはヤブは無いので恩恵に与れず、ただ歩き難いだけでした。

白檜岳から二つめの鞍部に幕営に適当な場所がありました。
水場まで一分の標識もあり、1泊二日で錫ヶ岳を目指す方はここを中継地点にするんでしょうね。

ここから先は低木とヤブが行く手を阻むキツイ登りです。
これを越えれば錫ヶ岳の山頂が待って居ます

とうとう山頂に到着しました。
錫ヶ岳のてっぺんに立つ事が出来ました。
感動です。

もうこの頃は曇りだしていたので、唯一展望の期待できそうな南東側も視界は無かったです。
でも満足です。
ゆっくりとおにぎりを食べ、小休止です。
小休止中、離れた木にプレートが設置してあるのが見えました。
近づいてみると山名板でした。
足元には三角点があるではないですか。
近接した場所に二つ?
この時点での私の予測は、新しい三角点を設置したけど、古い三角点は掘り起こさないで放置しっぱなしに成っているのかと思いました。
しかし、自宅に帰ってネットで調べてみると、最初に見たのは御料局の三角点で、笹ヤブに埋もれていたのは国土地理院の三角点でした。
御料局の三角点。

国土地理院の三角点。

大分ゆっくり休んだので下山に取り掛かります。
しばらく降りると、地震観測所で会った単独の男性が登ってきました。
ここまで来るのに何度も道を見失ったそうです。
もっと鮮明に踏み跡があると見積もっていたようです。
私は思っていた以上にハッキリした踏み跡があると感じたのですが…やはり感じ方は人それぞれかもしれません。
往路で気に成った、水場に立ち寄る。
私が行った時は水量が少なかったです。

復路はガスに包まれると言う不安な状況で歩き続けました。
特に白檜岳周辺が視界が悪く怖かったですね。

復路でガスが出た時に真っ先に白根隠山周辺が危険と予測しましたが、現場に近づくにつれガスは薄くなり、しかも時折青空が出だしました。
左手には奥白根山を望む事が出来ました。
地震観測所を過ぎれば、今までとはうって変わって人が沢山居ます。
ここまで来ると、一気に緊張感が溶けます。
その時私が思った事は、「帰って来た!」です。
この辺りは森林限界を超えた十分な奥地なのですが、錫ヶ岳にはそれすらも下界に近いと思わせますね。
前白根山頂まで来ると、まだ下山には早いです。
幾らモタモタしているといろは坂が込むと言っても、せっかく奥日光に来たのでもっと楽しみたいです。
距離も近く、かつ湯元に戻りやすいと言う事で、まだ登った事の無い五色山を目指します。
道中は五色沼と奥白根が一緒に眺められます。
かなりの絶景ですよ。

この辺の登山者は、新品の綺麗なザックに、ブランド服の方が多いですね。
完璧な温度差を感じながら歩きます。
しかも挨拶しても無反応ですね。
別に返してもらう事を期待している訳ではないですが、会釈位あっても良いのではと思いました。
五色山頂に到着です。
山頂も見晴らしは良いのですが、それまでの尾根歩きの方が五色沼がよく見えるので個人的には良いなと思いました。

山頂でしばらく休んで、湯元を目指します。
山頂から伸びる登山道で下山したのですが、ここにはまだ残雪が残っています。
一箇所、急な斜面に残雪が廊下を作っていました。
かなり危険を感じました。
勿論アイゼン必須です。

それにしても、こちらの登山道は”相当”荒れています。
膝によくないですね。
そんな登山道を歩き、遂に登山口に着きました。
車は湯元スキー場駐車場に停めているので、アスファルトの道を歩きます。
途中に沢があったので、靴、スパッツ、ストックの泥を落としました。
湯元の温泉街をヨレヨレの姿で歩くのは結構恥ずかしいですね。(笑
みんな普段着で、楽しそうに歩いています。
そんな事を思いながら、駐車場に到着しました。
疲れましたが、非常に楽しい山行でした。
【反省点】
前日雨降ってた事を知りませんでした。
そんな状態でヤブに入ったので、濡れまくり酷い目にあいました。
特に靴ですね。
スパッツをつけていたのですが、スパッツがびしょびしょに成ると、靴までしみてくる訳でして。
しかも、この日の湿度は恐ろしく高かったです。
下山後、靴を脱いだら足がふやけていました。
まあ、しょうがないんですけど、せめて予測していたかったです。
知らずに経験するのと、予測して経験するのとではえらく違いがありますので。
【山行を一言で表すと?】
登山のほとんどの要素が楽しめる名ルート


